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 この世界の片隅に

先月、Twitterで「この世界の片隅に」という、

アニメーション映画が公開されていることを知りました。

自分で多少避けていたというのもありますが、

物語の舞台が広島の呉であること以外、

映画館で映画を見るまで他の人の感想やトレーラーすら見ず、

前知識はほぼゼロで観れたことは、とても良かったと思います。

 

僕の父親は戦時中に海軍に志願し、予科練に行き、

最後は回天に志願した人間です。

父の一番上の兄は戦死しておりますが、

戦艦大和にも乗っていたと聞いています。

そのため、僕は前々から「呉」がどんな街だったのか、

それなりに知っておりましたので、

この映画に大変興味を持ちました。

 

さて、この映画が間違って伝わってはいけませんし、

まだ観ていない人が、いらぬ先入観を持ってもいけませんので、

ここからは、この映画の持つ沢山の魅力の中から、

なるべく迷惑がかからない程度で、

僕が感じた素晴らしい部分を語りたいと思います。

 

原作はこうの史代さんの同名漫画「この世界の片隅に」

監督はアノ怪物「宮崎駿」に、

唯一口喧嘩で負けないと呼ばれた男(笑)片渕須直監督です。

NHKの「花は咲く」アニメPV製作紹介番組で、

このお二人のタッグに出会っていたことに、

後になって気づきました。

 

今年話題になった邦画はいくつもありますが、

この映画を見る前、僕は邦画の気になる点をTwitterでつぶやきました。

「モブが酷い。殆どの日本映画に登場する群衆の描き方は、いつも酷い」と。

なぜ群衆の描きかたに拘るべきなのか。

それは観衆にリアリティーを感じさせるためです。

 

昨今「事実に基づいた物語です」という、

映画の宣伝文句を多々目にしますが、

あれを見るたびに僕は呆れます。

物語はというものは殆どが架空の話であり、

かつ事実に基づいた話でもあるからです。

 

情報社会の現代、映画や音楽や物語を見聞きした人々が、

現実味を持って受け入れられるか否かは、

創る側がどんな風にリアリティーに拘るかにかかっています。

 

普通なら動かない絵を何枚も描いて動かしたり、

ありもしない怪物や事件に現実味を持たせるには、

とても大変な技術や労力が要求されることは知っています。

しかし、受け取る側が「ただの作り話だ」と感じた瞬間に、

一瞬にして作品は死んでしまうのではないでしょうか。

全く勿体無い話です。

 

「この世界の片隅に」を創った方々も、

僕と同じ戦争を知らない戦後生まれの人達ですが、

この映画の持つリアリティーには、

筆舌に尽くしがたい力強さがあります。

所謂「モブ」と呼ばれる人々にも目を向けて描かれたことが、

この映画の素晴らしさのひとつであることは間違いありません。

 

冒頭に流れるコトリンゴさんの歌う「悲しくてやりきれない」

僕ら昭和世代とは違い、この元曲を知らない世代の人は、

いきなりこの曲で涙腺が緩むんだそうな。

僕はこの映画を見て涙は出ませんでしたが、

猛烈に感動し、見終わった映画館で、

万感の拍手を送りたい気持ちに満ち溢れました。

 

余談ですが、

最初に言った通り僕は予備知識なしで見に行ったため、

Twitterで「未来に残り続ける日本映画の名作です」とか、
「僕が今まで見たアニメ映画の中でも、

 群を抜いて堂々の第1位です」とか呟いちゃったんですが、

もっと前から沢山の人たちが同じようなこと言ってたことを後から知り、

今、結構恥ずかしいです。

すごい映画見つけたぁ!みたいで。あほ。

 

くどいようですが、

今回は映画のオフィシャルサイトにもリンクしませんし、

トレーラーや主題歌も貼り付けません。

先入観は持たずに見てください。

 

いや、なんでもいいから絶対に見なくてはいけない映画です。

 

 

 

 


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