"Do not go gentle into that good night"インターステラー
僕の永遠のヒーロー健さんが亡くなりました。
憧れの人物と同じように、
いつかは静かに消えてゆきたいなぁなどと思った矢先、
素晴らしい映画で素敵な詩に出会いました。

"Do not go gentle into that good night"

「おとなしく夜を迎えるな」

クリストファー・ノーランの新作『インターステラー』で引用された、
イギリスの詩人ディラン・トマスの詩です。

筒井康隆の「SF教室」、2001年宇宙の旅、猿の惑星、
禁断の惑星、ウェールズの宇宙戦争、スタートレック、
1980年にテレビで放送されたカール・セーガンの「コスモス (COSMOS)」
タルコフスキーの「惑星ソラリス」などなど、
『インターステラー』は僕の大好きな類のSF映画でした。
あ、エヴァにも、ちょっとだけ似てたかな。
久々に「もう一度映画館で見たい」と感じた映画です。
次は多分IMAXで見ますよ。

どこが良かったのか。
まずは宇宙や時間というものに対しての観念が、
自分が想像していたものにとても近かったから…というところから。

10代後半の頃、友達にこんな質問をしたことがありました。
「宇宙には果てがあるというけど、果ての向こう側には何があると思う?」
その約10年後に突然亡くなってしまった友達は、
そのとき彼の考えを聞かせてくれました。
偶然なのかもしれませんが、
僕の考えも彼の考え方によく似ていました。

何もない「無」の世界。
概念としてあったとしても、
どこまでいっても果てがない世界に生きている人間に、
それを理解しろと言われても無理としか言いようがないのだから。
それはどこか死生観のようなものに近いかもしれない。

ここからは、かなりネタバレを含みますので、
見ていない方は読まないほうがよろしいかと存じます。

ネットで読んだノーラン監督のインタビューで、
タルコフスキーの『鏡』に影響を受けたと言っていましたが、
映像の素晴らしさや俳優陣の好演も挙げておきたい良さです。
まず驚いたのはジョン・リスゴー…久々!
昔は嫌いだったアン・ハサウェイ…今は嫌いじゃないよ。
エクソシストのエレン・バースティン…懐かしい!
そして"The Tree of Life"のジェシカ・チャステイン!
僕はこの映画を見て、
『鏡』というよりも"The Tree of Life"を思い浮かべましたよ監督。
他にもアメリカン・ビューティーのウェス・ベントリーや、
ケイシー・アフレックとか…あのマン博士役の人とかね(笑

ワームホールやブラックホールの観念も良かった。
今までワームホールといえば、
スタートレックDS9のシスコ中佐で、
その名の通りワームって形態だったけれど、
この映画じゃ球体だって!やられた〜ぁ。
突入シーンはアレに似てた。
「行こうおばさん!父さんの行った道だ!父さんは帰ってきたよ!」
「よーし行こう竜の巣へ!」ってヤツに(笑)

それからあのシーン好きだなぁ…TARSCASEがブランドを助けに行くとこ。
※IMAXで見直したらTARSじゃなくてCASEでした。
黒澤明の『隠し砦の三悪人』で、
それまで武士らしいところを全く見せなかった三船敏郎が、
危機一髪になって初めて侍の姿を見せ、
刀を構えて馬にまたがり走るシーンを思い出しました。
活劇ってコレだよな!って感じ。
最初から最後まで戦いの連続じゃ全く面白くない。
緊張があるからこそ躍動が生きる!これぞ活劇!

さてさて、この映画で僕が一番惹かれたところ。
それは最近いつも考えていたことにつながります。

齢51にもなって僕はまだまだへなちょこです。
すぐにへこたれて遠い昔の過ちを思い出し、
昨日の失敗や怒りを悔いては、
ある言葉を念仏のように唱えます。
その言葉自体は誰にも教えませんが(笑)、
誰にでもそんなものがあるのではないかと思うのです。

たとえば「お母さん…」「お父さん…」とか、
好きな人やパートナーや子供の名前、
歌の一節や、それこそ本当の念仏など。
これは心の解放であると同時に、
大きな力を持った「思念」です。
この言葉と一緒に吐き出される「おもい」は、
良かれ悪かれ、とてつもない力を持っているのではないか。
最近の僕はそんなことを常に考えておりました。

以前ここでもお話しした、
時間は移動速度や重力によって伸び縮みするという相対性理論では、
時間の巻き戻しはできないことになっています。
しかし、この映画の中で「5次元の者」は、
時間や空間を自由に旅し、過去にも行けるのだと語られます。

「次元」自体をどう捉えるかによって様々ではありますが、
4次元が立体+時間と定義した場合、
もう一つは何がプラスされて5次元になり、
時間を超えることができるのか…。

速度や重力によって長さが変わる時間。
もしかしたら思念も時間に影響を与えているのではないだろうか?
おもい(重い)って言うぐらいですからねぇ。
・・・お後がよろしいようで。







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