風立ちぬ
現代日本のモンスター、宮崎駿最新作。
なにもこんな場末のblogで話題にしなくても…、
そんな気もしないこともないのですが、
旬のものってやつです。

前々から話題に挙げたかったNHK大河ドラマ「八重の桜」
「毎週欠かさず」というわけではありませんが見ています。
前半は日本という国の時代が大きく変わるとき、
その犠牲となった人々を中心に描かれていました。
毎話毎話かわいそうでかわいそうで涙…涙ですよ。

今日の放送では会津戦争から半年後の、
八重たち生き残った人達の姿が描かれていました。
朝敵というあらぬ汚名を着せられ散った大勢の命。
憎しみが憎しみを生んだ内戦のあと、
死んでいった人達のことを思いながら、
彼らはどう生き抜いていったのでしょう。

こどもの頃、僕の父方の祖父の家には槍が飾ってあって、
父も軍刀や脇差を三振りほど所有しており、
子供心に「コワっ!」と思ったものです。
軍刀はお金に困って患者さんに売っちゃったけど、
脇差は亡くなるまで持っていて、
姉に「お嫁に行く時にあげるよから、
旦那さんが浮気をしたらこれで刺せ」
とか言ってて超恐かったな。

話が横道にそれてしまいましたが、さて「風立ちぬ」
日本の大正から昭和初期にかけてを描いた作品でありながら、
とても現代的なアニメーションでした。

こどもの頃に大きな夢を抱き、
その夢の実現に必死になって働き、失敗し、
やがて夢を現実にしたのもつかの間、
大きな挫折を味わう主人公と、
主人公に寄り添った女性の物語。

僕も子供の頃は大戦中使用した、
戦車や軍用機の模型が大好きでした。
それをみた父が「一番やって欲しくないことをやっている」と、
ときどき嘆いておりました。(酔ってないとき)
酔っているとはいえ、
自分はひとり娘に「不貞を働いた夫は刺して自害しろ」などと、
現代であれば絶対に言ってはいけない台詞を吐きながら、
息子には「兵器の模型は作るな」と言う。
なんと身勝手で理不尽なことを言う人間だろう。
いや、それが人間なのかもしれません。

先週、子供の頃から40までお世話になった方が亡くなられました。
僕の父親のことをとても慕ってくださっており、
その恩恵を受けて長年僕もお世話になりました。
この場を借りて、お礼とご冥福をお祈りします。

人は必ず死ぬ。時として順番通りとはいかないけれど必ず。
残ったものは、生きた人の気持ちを少し背負って、
また誰かに少し気持ちを残して死んでゆく。
美しかった命の記憶だけを残して、
恨みや悔しさや悲しみは、
いつかはやがて消えてゆくのでしょう。







| 23:50 | MOVIE | comments(0) | - |
 スポンサーサイト

| 23:50 | - | - | - |







| Log in | RSS1.0 | Atom0.3 | page top |
Graphic by Joujou, Template by Bambi
(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.