Ah, but I was so much older then,
I'm younger than that now. |
もう完全に時代遅れとなってしまったブログ。
そろそろ潮時ではありますが、
溢れ出る想いを書き留めておきたいと思います。
前回の記事を投稿した直後、
記事の中で語った小田部羊一さんのトークショーが、
な、な、なんと!
かつて僕の父親の実家の建物だった、
吉祥寺の古本屋さんで行われることを知り、
少々悩んだ挙句(ただのにわかファンなので)予約状況を確認、
やはり時既に遅く定員に達しており惜しいことをしたのですが、
折角なのでその時その古本屋さんで行われていた、
「もりやすじ原画展」を観に行きました。
懐かしくて、とても可愛い、果てしなく可愛い絵の数々。
もう何十年も訪れたことがなかった、
僕の祖父の家だったということもあり、
とても不思議で印象に残る体験をしました。
僕がまだ小さな子供だった頃、この場所は祖父の診療室で、
同時期「ハッスルパンチ」「長靴をはいた猫 」など、
森康二さんの絵にも出会っていました。
陶器を作っていた頃は全く気づいていなかったけれど、
かわいい動物の食器を作りたいと思ったルーツは、
もしかしてここにあったのではないかと思ったくらいでした。
それから数ヶ月後Twitterの記事で、
新しいNHKの朝ドラ「なつぞら」の詳細を知ります。
アニメーションに関わる話で、
主演が広瀬すずちゃんになることは以前から知っていましたが、
なななななんと!
主人公のモデルが小田部羊一さんの亡き妻、
奥山玲子さんというではありませんか!
アニメーション時代考証も小田部さん、
そしてアニメーション監修は西荻の「ササユリカフェ」代表、
元スタジオジブリの舘野仁美さん。
主題歌はスピッツ!「優しいあの子」
それだけならまだ「必見!」ぐらいでで済む話だけど、
少女期の舞台が北海道十勝地方!帯広!?は?なんなの?
「TEAM NACS」はモジャモジャの人以外は出演するみたいだし、
憧れの藤木くんや草刈正雄兄さんは出るし、
「ちりとてちん」の貫地谷ちゃんや岡田くんや染谷くんも?豪華すぎ。
必見どころか僕のために制作してくれたドラマと言っても過言じゃない!
このために録画用外付け4TBHDDを買ったね。全話保存するために。
一週間撮り溜めた「なつぞら」見て泣くのが休日のルーチンです。
前回ブログ記事投稿した頃に高畑勲さんが亡くなったんだけど、
先日初めてアニメーション映画「太陽の王子 ホルスの大冒険」を観ました。
これがまた良かった。特にヒルダが。
このヒルダのキャラクターデザインが森康二さんなんだよね。
ちなみにドラマ「なつぞら」で森康二さんをモデルにした役を演じるのって、
井浦新さんなんだよね。凄いね。絶対に「クソが!」とか言わない人の役。
大塚康生さんが麒麟の川島さんで、
宮崎駿氏が染谷くんで高畑さんが…中川大志って、おい!(笑)
まぁあくまでもモデルにしている…ということで。
このあいだWOWOWで高畑さんの追悼番組放映していて、
改めて「高畑勲、「かぐや姫の物語」をつくる。」を観て泣いた。
僕も大好きな野川公園を高畑さんが歩いてる姿を見てまた泣いた。
話が飛ぶけどNHKドラマといえば大河ドラマ、
「いだてん〜東京オリムピック噺〜」!
いやもう最高なんてもんじゃないよ大傑作!
もともと金栗四三氏のことはそこそこ知っていて、
(ドラマのネタバレになっちゃうから細かい話はしませんが)
『この人の話いつかドラマになるんじゃないか』とは思っていたけれど、
脚本がクドカンだよ?すごくない?
歌舞伎ブラザースが最高なんだよ!
それから志ん生。ビートたけしと森山未來くんだよ。すごっ。
落語指導は僕の大大大好きだった古今亭圓菊さんの弟子、
古今亭菊之丞さんだよ!志ん生の孫弟子だよ!すごくね?
志ん生の女房りんさん役はやっぱり僕が大好きだった金原亭馬生の娘、
実の孫の池波志乃さんだよ!すごいすごい。
綾瀬はるかちゃんや松重さんも出てるし、神木くんは相変わらずいい子だし、
歌舞伎界からもう一人、寺島しのぶさんも忘れちゃいけねーや!
これからタクミやゲン、上白石萌歌ちゃんも出るっていうじゃーねーか!
「なつぞら」と「いだてん」終わったらオレ死んじゃうの?
でも、どこかでまた知識と教養のない人が、
この歴史に名を残す名作ドラマのことを
「視聴率が…」とか「サムライが出てないから大河じゃない」とか、
「時間が行ったり来たりしてよくわからない」とか話題にしてたけど、
そんなこと言ったら後で自分が恥かくのにな。
そもそもそんなに殺し殺される残酷な歴史を日曜の夜に見たいのかい?
よくわからん。
1年ぶりだから止まらない!2019年版アニメ「どろろ」!
これまた最高なんです。
アニメーション制作は手塚プロダクションと、
「この世界の片隅に」のMAPPAです。
1stシーズンEDがAmazarashi。これだけでも凄い。
そういえばここでAmazarashiの話したことなかったっけ?
原作は言わずもがな手塚治虫。
(子供の頃はアニメのどろろ、怖くて見れなかったな。)
シリーズ構成があの小林靖子。今どんだけ仕事してるんだこの人。
キャラクター原案の浅田弘幸さんの絵がまた良いんだ。
作品のコピーがまたいいんだな「叶うなら、遠くまで。」
原作が好きな人ならよく分かるはず。
この文章だけでご飯どんぶり3杯はいける。
ただ…この1stシーズンED「さよならごっこ」の、
素晴らしい絵コンテを担当した小林治氏が監督した第15話。
僕はエピソードが終わった瞬間ツイッターで、
「サイコーに良かった!」って呟いたんだけど、
そうじゃない人が沢山いた。「いだてん」と同じ。
海外のアニメリアクションユーチューバーで、
「今回の演出とストーリーはとっても良かった」と、
言ってる人も結構いて安心したけど。
「作画が辛い」だの「時間経過がわかりづらい」だの。
作家性の高い作品に出会うと必ずこんな感想言う人いるんだよね。
好き嫌いは言っても良いと思うんだけど、
音楽でもやたらと「bpmが…」とか言う人いるよね。
最近、ツイッターで片渕監督がアニメーションの動きと、
作画枚数とフレームレートの関係について、
何度か呟いていたけど、今回身にしみて理解できました。
数だけで物事を測る人は実はどこの世界にもいるんだよね。
数って便利だからね、短い説明で済んじゃうし、
数がわかれば理解できてる気がしちゃうしね。
久々だったのでかなり支離滅裂でしたが、
志ん生の女房のりんさん、
そして片渕監督の話が出たところで、
「この世界のさらにいくつもの片隅に」は、
今年12月20日の公開予定です。
僕は今から貯金して待ってまーす!!
5月の頭に27インチiMacに買い換えたのは良いのですが、
あまりにも画面が大き過ぎて、すぐに目が辛くなるため、
ここの更新も難しくなってしまいました。
しかし、今日は仕事で使っているPCメガネを使って、
久々に更新します。…語りたいことありすぎて困る。
まずは先日行われた今年のトニー賞。
下馬評の「ハミルトン」が独占するとの情報に、
あまり期待しておりませんでしたが、
蓋を開けてみたらビックリ!感動の嵐!
フロリダでの乱射事件のすぐ後に開催された授賞式は、
マイノリティーのトニー賞との名の下に、
アメリカが抱える光と闇を映し出した、
とても素晴らしいショーでした。
その中でも一番は、あの「Color Purple」。
初演時には主演女優賞しか獲れませんでしたが、
リバイバル版では演出を極めてシンプルにして、
見事!ミュージカル・リバイバル作品賞グランプリに輝きました。
トニー賞でのパフォーマンスも感涙モノでしたが、
YouTubeにアップされていた、こちら↓が素晴らしかった。
残しておきたい話がいっぱいあるのでサクサクいきます。
ツイッターでは盛り上がっていたテレビドラマ「重版出来!」
僕も何故か予感がして初回から録画しておりましたが、
ここ最近見たテレビドラマの中では最高で、
放映が待ち遠しい日々を過ごしておりました。
中でもヤスケンさん演じる安井さんのエピソード、
第6話はマジで神回で、数回録画を見返しました。
ヤスケンさん…惚れ直しましたよ(笑)
第7話のムロツヨシ演じる沼田さんの話も、
良かったですよね?…って誰に聞いてんだろ。
第7話。私も含め世のほとんどは沼田であり、手の届かない天才を眩しく苦しく見つめるしかない。沼田を敗北者だとは思わない。人生の選択の一つに過ぎない。ラストの沼田の「ずっといるよ」はムロさんのアドリブなんだけど柔らかさに泣いた。ファミレスの心とアユも好き。
このドラマの脚本家、野木亜紀子さんのTwitterの投稿です。
馬鹿なネットニュースに揶揄されたりもしたけれど、
近年これだけ沢山の人々が感動したドラマを僕は知りません。
テレビドラマといえば、
WOWOWで製作・放映された連続ドラマ、
「予告犯 -THE PAIN-」も最高に面白かった。
このドラマも非常に良くできた脚本で、
最終話の予想を裏切る展開に脱帽!
映画オタクの私のような人間は、
途中で大体オチがわかることが多いのですが、
このドラマにはやられました!
是非、地上波でやって、
皆を驚かせて欲しいです。
数年前の映画ですがリチャード・カーティス監督作品、
「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」について(笑)
ネタバレしちゃうけれども、
主人公は21歳の誕生日に父親(イカちゃんビル・ナイ)から、
先祖代々タイムトラベルができることを知らされます。
念じるだけで過去に戻れるけど未来には行けない。
過去に戻るとしたら、いつに戻るのか?
この映画で成長した主人公が悟る、
タイムトラベルの上手な使い方がとても素敵でした。
「スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」の監督、
J・J・エイブラムスがTEDで「謎の箱」と題して、
映画について、こんなことを言っておりました。
(引用すると長くなるので要約します)
ジョーズのような映画で人々が期待し記憶に残るのは、
ビキニの女性がサメに食べられてしまうシーンだが、
箱の中身は、ロイ・シャイダー演じる一人の男の物語であり、
世界の中で自分の居場所を求め、男らしくあろうとし、
家族とともに新しい町でどうやっていこうかという話だと。
それはなぜか?それは自分の内面を見て、
中に何があるのかを見るから。
究極的には謎の箱というのは、
私たちみんなだからなのだと。
余談ですが、フォースの覚醒は映画館で見たせいか、
とても面白かったです。
スタートレックの映画を最初に監督した時から、
スターウォーズマニアを公言していた彼。
酷評する人も多かったようですが、
フィルム撮影にこだわったり、
SFXを最小限に止めたり、
主人公が女性と黒人だったりするところも、
非常にうまくいっていると思いました。
主人公の名前が「レイ」って…日本のアニメかよ!
レイの登場シーンほぼナウシカ(笑)
女性に聞いた嫌なデート1位は「映画館」なのだそう。
特に役者や監督、ストーリーについて、
映画を見た後、あれこれ感想を言うのが嫌だそうで。
いろいろ謎が解けましたね(笑)
高校生の頃、ニコラス・ローグの映画とかを見に行った、
苦い思い出が蘇りました(笑)
かなり時期は過ぎてしまいましたが、
日本人は何故「桜」大好きで、
時期になるとやたらと桜ソングができるのかについて、
僕は「日本人は桜以外の花を知らないから」だと思ってましたが、
最近の曲のタイトルに一番使われている花は、
「ひまわり」であることをテレビのバラエチィ番組で知りました。
まぁそんな僕も好きな音楽や映画は、
とても有名なものが多いことに、
ブログをやるようになって気付きました。
例えばビートルズとかチャップリンとか黒澤とか。
でも、沢山のモノを知ることによって、
その良さに改めて気づかされることもあります。
世の中には「知らなくて良いこと」というのはあるわけで、
昨今のネット社会では特に、上手く立ち回らないと、
心がすり減ってしまうことにもなりかねません。
しかし、人には好奇心という本能が備わっていますし、
また、様々なことを知っていないと、
つまらないことで命を落とす可能性もあります。
「知らなければいけないこと」と「知る必要がない情報」
この二つのバランスをうまく保って、
様々なことに好奇心を持ち続けて生きていけたら最高です。
どこかのネットニュースのように、
数字で物事を知った風に語るのは、
ものを全く知らない人間のやることですから。