No Wonder
88鍵の電子ピアノを買いました。

以前所有していたものが壊れてから、
約10年弾いていなかったのですが、
Norah Jones"Thinking About You"の、
GarageBandアーティストレッスンを購入したことで、
火がついてしまいました。
しかし実際に弾いてみると…やっぱ難しかったです。

去年の下半期は体の調子がずっと悪くて、
「終わった…」と感じましたが、
薬のおかげで副鼻腔炎は完治し、
年が明けてからはとても調子が良いです。
何事も良い時と悪い時があるもんだなぁ…と、
つくづく感じる2016年の幕開けでございます。

さて今回お勧めするのは、
東村アキコの傑作「かくかくしかじか」
作者の恩師「日高先生」との思い出を描いた作品です。
まぁとても有名な作品なので、
ここで「あらすじ」など細かい話はいたしません。

絵とか音楽なんてものは、
潰しが利く能力でもありませんので、
能力があっても仕事に結びつく人は一握り。

しかし、どんな世界であっても、
同じことなんだということが、
大人になるとわかります。
辛く無意味に思えた経験が、
その後の自分を支えてくれるのだと。

結局、何事も真剣に無心で取り組まないと、
道は切り開けないのであります。
皆、過去の自分をぶん殴ってやりたくなるのです(笑
--------------------------------------------
昨年体の調子が悪かった時期は、
ここで何度も紹介している、
Anne Sofie Von Otter & Elvis Costelloの、
"For The Stars" ばかり聴き、
手足の指先まで癒される感覚に、
改めて音楽との出会いに感謝しました。

このアルバムの国内版のCDは、
現在、中古でしか手に入りません。
僕も実はCDを持っていなかったのですが、
弟から借りてMacに圧縮せずに入れてあるため、
音はすこぶる良い状態で聴けます。
やっぱあれです、圧縮したやつはダメです(笑
結局、先日Amazonで中古盤をポチりました。

このアルバム、ホントにいい曲ばかり。
殆ど楽器の生音で録音されているところが沁みます。
電子ピアノを買った理由に、
このアルバムの曲を弾きたいというのもあったのですが、
楽器もさることながら、
やはり歌が上手くないと1万分の1も再現できません。
しかし"Green Song"という曲を聴くと、
チェロなんかも習いたくなります。

"Green Song"の作曲者はSvante Henrysonという、
スウェーデン出身の作曲家&チェロ奏者。僕と同い年。
とても良い曲です。歌詞はコステロ。

今回の記事のタイトル、
アルバム冒頭を飾る曲"No Wonder"この曲も素晴らしい。
どうしても歌詞を訳したくて個人的に試みたのですが、
恥ずかしながら披露させていただきます。

No Wonder 訳:ひとりで仙人


I stole a glance at my reflection, 

Though these days I tend to hurry by. 

How pale the rose of my complexion, 

How strange the knowing look that's in my eye. 

ちらりと反射的に盗み見して

日々を慌てて駆け抜けてゆく

蒼白い薔薇が映る僕の顔色は

知ったかぶりを気取って とても奇妙

But when the springtime was ablaze, 

You took my hand, you held my gaze. 

けれど春が光り輝くと

あなたは僕の手を取り 魅了する

There is no wonder there, 

I learned my lesson well, 

No need to wonder where that girl has gone. 

それは何も不思議なことじゃない

僕は学び 稽古も積んだのだから

「あの娘はどこへ行ってしまったのだろうか」などと

思いを馳せる 必要はない

There is a secret no one knows, 

I set my face, I changed my clothes 

それは誰も知らない秘密

僕は顔を整え 身なりを変えた

I dreamed I stood as you were passing, 

Just as the horse-drawn carriage sped away. 

Of petticoats in puddles dragging, 

And my high button boots were splashed with clay. 

あなたが馬車に乗って離れていく姿を

棒立ちで見送る夢を見た

引き摺られた水たまりは ペティコートと

僕のボタンブーツまで 泥を跳ね上げた

But when the summer was in flame, 

You broke your word, denied my name. 

けれど夏が燃え上がると

あなたは言葉を崩し 僕の名前を拒絶した

There is no wonder there, 

I learned my lesson well, 

No need to wonder where that girl has gone. 

それは何も不思議なことじゃない

僕は学び 稽古も積んだのだから

「あの娘はどこへ行ってしまったのだろうか」などと

思いを馳せる 必要はない

But as the winter drags along, 

It blurs your sense of right and wrong. 

けれど冬に導かれると

あなたの善悪の感覚は ぼやけていく

There is no wonder there, 

I learned my lesson well, 

No need to wonder where that girl has gone. 

それは何も不思議なことじゃない

僕は学び 稽古も積んだのだから

「あの娘はどこへ行ってしまったのだろうか」などと

思いを馳せる 必要はない



なんて美しい詩なのでしょうか。
季節の移り変わりを経て、
傷つきながらも成長していく人間が描かれた、
素晴らしい作品たちに感謝。














 

| 02:15 | MANGA | comments(0) | - |
 墓場鬼太郎
NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』欠かさず観てます。
水木しげる、深大寺、ガロ、つげ義春、高度経済成長期、貧困、戦後、
どこを切り取っても私の少年時代ですから。
とはいえ「あの頃は良かった」とか「懐かしいなぁ」といった、
ノスタルジックな気持ちにはなったりしません。

先日、引き出しの奥から、姉弟父と一緒に荻窪のおばさんの家で撮った、
とても古い白黒写真が出てきました。
僕は小学校3年ぐらいでしょうか。半ズボンです。笑います。
(全然関係ないけど…日本から半ズボンっていつからなくなったの?)

その写真の何が面白かったって、
姉と弟は笑顔で父親と話をしているのだけれど、
僕だけ腰が引けてるのです。どの写真も顔がビビってます。怯えてます。
父親の顔はそこらのヤクザなんかより遥かに恐い顔です。
目つきがね…鋭すぎ。

前にも語ったけろ、僕の父親は戦争のとき予科練から海軍入って、
潜水艦、飛行艇、駆逐艦とかに乗って、
最終的には「回天」という人間魚雷なんて恐いものに志願して、
結局戦争で死ねないで帰ってきて、
結婚したら奥さんお腹に子供がいるときに先立たれたりしたので、
もうなんつーかそこはかとなく恐いわけですよ。
そこはかとなく恐ろしい表情で、
そこはかとなく深い悲しみをたたえ、
そしてそこはかとなく惨めな佇まいだったのですよ。
日本の闇と狂気を抱えたまま生きているというか、
鬼気迫るというかなんというか。

そこはかとなく鬼気迫る…そこはかば鬼だろう…そこ墓場鬼太郎、
・・・とかなんとか。
かなり無理があるかコレは。う〜ん…以上っ!

| 04:13 | MANGA | comments(3) | - |
 抜忍
しのびが通る けもの道
風がカムイの影を斬る
孤り 孤りカムイ
孤り 孤りカムイ
風の中を抜けてゆく

カムイ、赤影、サスケ、フジ丸、
僕が子供の頃は忍者が主人公のアニメが放映されており、
「忍者ごっこ」は当時の子供達のポピュラーな遊びでした。

中でも最もダークなヒーローといえば「カムイ」
その白土三平の「カムイ外伝」が、
監督/崔洋一 主演/松ケン 脚本/クドカンで映画化、
本日より公開だそうです。
映画の方は今のところ見る予定はありませんが、
この映画の原作となる「カムイ外伝-スガルの島-」は読みました。

やばいです…面白すぎて全巻欲しいです。
しかし、抜忍同然の私に全巻は買えません。


| 03:25 | MANGA | comments(8) | trackbacks(0) |
 日本人の知らない日本語
最近とっても気になるのが、
JR中央線の車内アナウンス。
“The next station is Kichjoji〜"
みたいなことを言っていた気がしますが、
この「きってぃじょうじい〜」てのが嫌。
そこは「きちじょうじ」だろ!と。

そんなことが気になってラジオやTVを観ていたら、
ジョン・カビラ氏は日本語の単語は日本語の発音で話しておりました。
意外に気が付いている人は少ないんじゃないかな?と、
話題にしてみたりして・・・。

「日本人の知らない日本語」この漫画とても面白いです。
機会があったら読んでみてください。
今更ながらに「日本語ってやっぱ難しいんだな」と思います。

最近は外国の方とお話しする機会はめっきり無くなりましたが、
以前働いていた焼き物屋さんには外国の方がよく訪れ、
僕も拙い英語で話しかけたものです。
でも「Can you speak English?」と訊かれ、
「A Little Bit」なんて答えちゃうと大変なことになるので、
もうしません。(笑

一度、楽器屋の店員さんが数人の外国人に英語で語りかけられ、
非常に困っているところに遭遇し、
僕が間に入って通訳のようなことをしたことがありました。
その人達は確か「イギリスからきた」「安いギターを探している」
「僕はいままでプラスチックのウクレレしか弾いたことがない」
「そんな僕に合ったギターはどれ?」てなことを笑いながら話していました。
僕は適当に店員さんに彼の言ったこと訳して、
店員さんを促すようにして(逃げようとするから)、
そこから離れようとしましたが(僕も逃げたかった)、
最後にこんな質問をしてきました。
「このガットギターにスチィール弦を張ってもいいの?」と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
今までの勢いはどこへやら、僕は完全に固まりました。
『英語でなんて答えればいいの?』

その時、店の責任者が現れ、ひと言こう言いました。
"・・・Maybe O.K."

それから数年の間、
僕の口癖が"Maybe"になったことは、
言うまでもありません。

| 01:03 | MANGA | comments(10) | trackbacks(0) |
 恐怖
恐怖 1 (1)
恐怖 1 (1)
楳図 かずお

杉並区生まれで三鷹から武蔵野と井の中の蛙の私ですが、
町中で地元の友達と出会うことはめったにありません。
出会っていたとしてもお互い顔が変わっちゃてるから、
単に気が付かないだけのかもしれませんが、
年に数回は同級生とかにバッタリ町中で出会っても、
全然不思議じゃない場所に暮らしているのに…まったく不思議です。

しかし、年に一回は必ずバッタリ出会う人がいます。
友達とか親戚とかじゃありません。
漫画家です・・梅図かずおさんです。今日も見かけました。
夜7時の吉祥寺でバッタリ出会いました、
また目が合いました・・怖いです。

ホント、年一回は必ず出会ってます。不思議です。

そんな僕と梅図さんの出会いは、この漫画「恐怖」でした。
当時小学生だった僕にトラウマを植え付けるには充分な代物。
今でもこの表紙はヒキます・・まじこわいね。

西荻の「こけし屋」という洋食屋さんで友達が働いていた頃、
その友達が店の常連の梅津さんにサインを描いてもらい、
それを見せてもらったことがありますが・・驚きました。
色紙いっぱいに描かれたサイン、
「まこと虫」、
「まことちゃん」、
「『私はまりん』のマリン」、
・・・・そんなに描かなくても・・・。

吉祥寺とはいえ夜の7時、それも人気の無い場所。
親友でもお互い気が付くかどうかのシチュエーション・・・。
でも僕と梅図かずおさんの絆は暗闇の中であろうとも、
固く固く繋がっているのです。
・・・・怖いよ〜っ。

| 23:40 | MANGA | comments(14) | trackbacks(0) |
 "SIGH"
A peanuts book featuring Snoopy (26)
A peanuts book featuring Snoopy (26)
チャールズ M.シュルツ, 谷川 俊太郎, Charles M. Schulz

『The Producers』でカルメン・ギア役だったロジャー・バートが、
1999年『YOU'RE A GOOD MAN,CHARLIE BROWN』で、
トニー賞を獲った時の映像を偶然見て(これがまた可愛い映像)、
懐かしく、あの「PEANUTS」を思い出しました。

確か初めて見たのは十歳くらいの頃だったでしょうか。
当時はまだ"SIGH"「ためいき」っていうのが、
いまいち理解できませんでしたね。
スヌーピーやウッドストックはもちろんですが、
僕はライナスとかビックペンとかマーシー、
シュローダーとかペパーミント・パティ等、
個性豊かでおかしな子供達が好きです。あ、サリーも可愛いよね。

☆ ☆ ☆

ルーシーが「地球が小さくなるから」という理由で、
友達みんなにあまり外を出歩かないよう言い出します。
「足を引きずったりしたら地球が削れる!」
「なるべく足を地面につかないように歩きなさい!」と、
いろいろと口うるさくなり、やがては自分も家に閉じこもる。

そこでチャーリー・ブラウンはルーシーに、こんな本を読んであげます。
「地球は年々小さくなっている。
しかしそれは『靴底で地面を削っている』などという非科学的な理由では当然無い。
交通機関や電話等の技術発展によって我々は、
地球を日々小さく感じるようになることであろう・・・」
読み終わったチャーリー・ブラウンの顔をまじまじと見て、
ルーシーはこう言います、

  ルーシー「ねぇチャーリー?いままで私、まったく気付かなかったんだけど、
       ・・・・・あなたの鼻ってヘンね」
  チャーリー・ブラウン 「ためいき」

| 02:57 | MANGA | comments(5) | trackbacks(0) |
 小事を気にせず、流れる雲のごとし
浮浪雲 (9)
浮浪雲 (9)
ジョージ秋山

戦後60周年ということで、
気持ちも落ち込む日々、
皆様いかがお凄しでしょうか?ということで、
今回は、そんな気分も吹っ飛ばせ週間突入第一回目です。

ジョージ秋山が子供の頃から好きです、
しかし、そんな子供は不良です。
中でも『浮浪雲』の雲さんは憧れの存在。
「おねぇちゃん!あちきと遊ばない?」と、
鏡に向かって何度練習したことか・・。
すみません・・全くの嘘です。

何巻だったか忘れましたが、
読んで号泣してしまった話がありました。
確か『泣く女』という題だったと思います。
・・あぁいかんいかん!
フラれ気分も吹っ飛ばせロックンロール週間だった・・。

落語をそのまま使っちゃっている話があったりする所も、
好きな部分だったりするわけです。
印象に残っているのは人情話の『しじみ売り』を使った時です。

毎日しじみを売りにくる女の子を不憫に思った亀さんが、
お駄賃をあげようとしますが、受け取らない。
よくよく話を訊いてみると、
彼女のおかあさんは盗みの嫌疑がかけられ、
番屋に連れて行かれてしまったという。
その日、母親は何故か大金を持っていて、
訊くと橋の上で知らない女性に貰ったと答えたが、
その人に迷惑がかかるからとその人と形を頑として言わない、
そんな訳で投獄されてしまったと・・。

「へぇ〜、その知らない人がお金をくれたって言う橋は何処なの」と亀さん。
橋の名を訊いてびっくり!
涙を流して「あ、あ・・あのときの!」
「ごめんなさい、私が名前を言わなかったばっかりに酷い目に遭わせて!」

最後にしじみ売りの女の子がおかあさんに、
「全然辛くなかったよ?だって世の中良い人ばっかりだったから」
・・・・って・・クーっ!泣けるよなぁ〜っ!

あ、ちがうちがう、不景気を吹っ飛ばせ週間だった。
明日から本格始動!・・ということで。

| 02:44 | MANGA | comments(3) | trackbacks(0) |
 ××クラゲ
ねじ式・紅い花
ねじ式・紅い花
つげ 義春

3日で4時間の睡眠時間で走り回り、
『まだまだ若いな』と思っていましたが、
昨日の17時から約24時間寝込みました・・・。
結局プラスマイナスゼロです。

今回は新しく『MANGA』カテゴリーを増やし、
またまた陶芸と関係ない話を綴っていきたいと思います。
とは言え、平均的な日本人に比べれば、
あまり漫画を読んでいませんから、
盛り上がらないこと確実です。

僕がつげ義春を初めて読んだのは小学校6年の頃。
(小学生でこんな漫画読む子供はロクな大人になるわけない)
当時は廻りにこんな漫画を読んでいる友達は皆無でしたが、
今は、こんな漫画しか読んでいない友達ばかりになりました。
よかったよかった・・・。

| 20:33 | MANGA | comments(4) | trackbacks(0) |
| Log in | RSS1.0 | Atom0.3 | page top |
Graphic by Joujou, Template by Bambi
(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.