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 絵本
みづゑ
みづゑ


実家で整骨院を営んでいた為、
小学生の頃、僕と姉弟は、
児童館にある学童保育という場所に通いました。

忙しい親に煙たがられた子供達の、
(断じて!実際はそんなこと全くありません!)
寂しさが漂う切ない場所でしたが、
僕はそこで「ものをつくる」ことを覚えました。

折り紙や工作、あやとりやお手玉やおはじき、
年に数回催される絵本や紙芝居や映画の鑑賞会。
特に絵本は大好きで、
『花さき山』『モチモチの木』『三コ』『かたあしだちょうのエルフ』、
いわさきちひろさんやブルーナやA・ミルン、
毎日心躍らせて図書室に通ったものでした。

当時、僕ら兄弟は銭湯に通っていました。
ある時、自分達と同じ位の子供がいる大人の方と、
ひょんなことから、とても仲良くなりました。
その方は絵本作家でした。

夏休み、僕ら兄弟はその方に連れられて、
東京の端っこにある田島 征三さんという絵本作家の家に泊まり、
「本当にこの子達、東京の子?」と奥さんに驚かれたりしました。

中学生になってビートルズやエリック・クラプトン、
ボブ・ディランを聴きながらも、
読む本は葉祥明や石井 桃子さん、
安野光雅さん等の本でした。

いろいろなものになりたいと思っていた僕は一時期、
絵本を描いてみたいと思っていたこともありました。
でも、絵は描けないし文章も書けない、
そして、家計を助けるには、
これ以上自分は勉強もできないと思い込んでいたので、
さほど悩むこともなく諦めてしまいました。

だけど・・今、絵を描いたり文章打ったり、
勉強しまくっちゃったりしてんですよねこれが(笑)
そんなもんです・・人生は意外に長いんです。

寝込んでしまう程に才能がないけれど、
子供の頃から大好きだったのだと、
今頃になって思い出しました。

しかし・・毎度のことですが、
書店でこのたぐいの本を買い求めるのは、
少し勇気がいります。
見た目は単なるおっさんですからねぇ(笑)

| 02:51 | PEOPLE | comments(3) | trackbacks(0) |
 蜜柑と桜桃
芥川龍之介全集〈第4巻〉あの頃の自分の事 蜜柑
芥川龍之介全集〈第4巻〉あの頃の自分の事 蜜柑
芥川 龍之介

子供の頃読んで今でも記憶に残っている短編小説といえば、
この芥川の『蜜柑』と太宰治の『桜桃』です。

大人になった今でも、
この二つの短編小説の終盤の部分で語られる、
子供にまつわる情景を思い浮かべることがあります。

この時に感じる自分の『感情』を言葉に当てはめると、
一体どんな言葉になるのでしょう。
せつなくてあたたかい…そんな感情。

「好き」「嫌い」「美しい」「醜い」
そんな言葉では人の心は表せません。

きっと、もっと奥深い部分に本当の感情が潜んでいるから、
人は絵を見たり小説を読んだり、
映画を見たり音楽を聴いたり、
果ては、「創ってみたい」と思うのかもしれませんね。
とか言って・・・よくわかりませんけど。

| 00:17 | PEOPLE | comments(8) | trackbacks(0) |
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