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 すばらしき大原美術館コレクション
とてもお世話になっている方の絵が展示されているということで、
乃木坂の国立新美術館を訪れたところ、企画展示室で、
「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」が、
開催されておりました。

高校の修学旅行の時、
倉敷での自由時間全てを費やして観た、
あの大原美術館の絵画がなんと東京で…、
偶然だけど超ラッキー!

この展覧会で初めて知った、
大原美術館創設の経緯がとても興味深く、
ここでお話ししたいのですが、
長くなるので、興味ある方はwikiってね!
…とか毎回言うのも意地悪なので少しだけ。

倉敷の実業家大原孫三郎の援助によって、
ヨーロッパ留学していた洋画家児島虎次郎が、
西洋絵画に触れることのできない日本人を思い、
孫三郎の力を借りて収集した美術工芸品を展示するため、
虎次郎の死後、友人の孫三郎が創設した、
西洋美術と近代美術を展示する日本最初の美術館、
それが大原美術館です。
とか、知ったばかりのことを偉そうに…、
それもほぼwikiのコピペで…すみません。

学芸員でも画商でも貴族でも大金持ちでもない、
(友人が大金持ちの実業家だったけど…)
一人の純粋な画家が収集した作品を展示することで始まったことが、
この美術館の素晴らしいところなのだと僕は感じました。
作家が手放すことを躊躇するような作品を購入できたのは、
児島虎次郎という人間の人柄と、
情熱の賜物だったのではないでしょうか。

今回も修学旅行時と同様、グレコの『受胎告知』、
モディリアーニの『ジャンヌ・エビュテリヌの肖像』や、
ゴーギャン『かぐわしき大地(テ・ナヴェ・ナヴェ・フェヌア)』
中村彝の『頭蓋骨を持てる自画像』などは、
やはりとても印象深く再度感動しましたが、
(今回シャガールの『恋人』は来てませんでした…残念)
その他、藤田嗣治の『舞踏会の前』、
マティスの『マティス嬢の肖像』、
ニコルソンの『1933(ペインティング―ハイビスカス)』、
岸田劉生の『童女舞姿』などなど、
日頃それほど絵画に親しんでいない僕でも、
心動かされる作品ばかりで、
今まで怖さしか感じなかった麗子ちゃんの絵も、
ほろりとしてしまいました。良かったなぁほんと。
ロダンや棟方志功も良かった…とか、
挙げているときりがありませんな。

しかし、今回の展示会で一番驚かされたのは、
大原美術館の所蔵品は洋画ばかりじゃなかったということ。
エジプトの発掘物やペルシャの器、古代中国の陶磁器の数々。
そして所謂「民藝運動」ゆかりの作家の作品。
修学旅行の少ない自由時間の中で慌てて倉敷民藝館に行かずとも、
大原美術館内に展示されていたとは…知らなかった。

特に作品の前で固まってしまうほど感激したのは、
富本憲吉の『白磁蓋付壺』
いやほんと美術や工芸に興味のある方はマジ観て欲しいっス。
写真とかだと絶対に凄さが伝わらないっス!
けど、一応リンク貼っとくっス!
■富本憲吉《白磁蓋付壺》
http://hajimari2016.jp/painting/106/


僕の場合、陶芸を生業にしていた時期があったとはいえ、
偶然、一時期仕事になっていただけで、
それほど美術に造詣が深いわけでも、絵が上手いわけでも、
音楽のように情熱を傾けたこともありませんでしたが、
両親のおかげで子供の頃から美術や工芸品に囲まれて育ち、
高校生の頃から楽焼屋さんでアルバイトしていたので、
門前の小僧で見る目は多少養われていたのかもしれません。
今ではそんな環境で育ったことを少しだけ感謝しています(笑)

虎次郎の描いた『和服を着たベルギーの少女』も、
可愛らしくて良かったなぁ〜








 

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