Story of Your Life

前回の記事「エイリアンズ」を投稿した日の夕方、

映画「メッセージ」を観て、感動のラストに涙し、

翌日も突然思い出してウルウルしておりました(笑)

 

この映画自体「エイリアン」との話なので、

それだけでも奇遇だったのですが、

もっと深い部分でも縁を感じる映画でした。

上映館が数少なくなった今頃で申し訳ないのですが、

SF映画好きの私が胸を張ってお勧めいたします!

 

映画「この世界の片隅に」もそうでしたが、

この映画も観客をとても信頼した作りになっています。

つまり、情報量が多くて物語の展開が早い

 

言語と文字、時間と次元の関係など、

「細かい部分」を知れば知るほど、

この映画の深さは鮮明になりますが、

丁寧に説明をしなくても、

「伝わる人には必ず伝わる」のです。

だって過去の素晴らしいSF映画はみな、

人間の心を描いているから。

 

さて、僕の気持ちばっかり語っていても、

ナンノコッチャわけわからないので、

映画についてお話しいたします。

 

この映画の原作はテッド・チャンというSF作家の、

「あなたの人生の物語」(Story of Your Life)という短編小説。

名前からわかるように中国系のアメリカ人です。

文字や言語について細かく描かれているところから、

作者のルーツが伺えます。

 

主演はエイミー・アダムス。

ディズニーの『魔法にかけられて』で初めて見た時、

「なんで?」って思っちゃったけれど、その後の出演作や、

非常に難しい演技を要求される本作に抜擢されてるということで、

この女優がいかに信頼され優れてるかが分かりました。

 

そのほか『ハートロッカー』のジェレミー・レナーとフォレスト・ウィテカー。

フォレスト・ウィテカーは出演数が多すぎて、

ハリウッドの田口トモロヲみたいな感じになってきました。

 

さて、あらすじ。

突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。

いや〜ぁこれ以上は無理。実際に見て!

 

でも、このまま記事を締めてしまったら、

僕のフラストレーションが溜まりますので、

ここから先は、この映画の感想を記載します。

ネタバレが嫌な人は映画を見てから読んでください。

 


 

映画を見た次の日だったか、

この春に生まれたと思われる鳩が川を見ている姿を見たんですね。

いやぁ〜奴は何を考えているのだろう…なんて一瞬思ったけど、

全く何も考えてませんよね、だって言葉を持ってないんだから。

何か感じてはいるでしょうけれど、

人間と同じように自分の過去と将来のことや、

夢や死について思いを馳せたりはしない。

言葉を持った人間が何かを考えているように感じているだけ。

 

「世の中にインターネットがなかったらどうなると思う?」と、

6歳の子が母親に尋ねた話が最近話題になりましたが、

知識や道具は手に入れた瞬間、世界が広がると同時に、

その代償も増えます。言葉も同じです。

 

未知の世界に一歩足を踏み入れた瞬間、

もう後戻りはできない。

深い悲しみと重い十字架を背負うことになっても。

 

永遠に感じる一瞬が、そこにあるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 01:47 | MOVIE | comments(0) | - |
 エイリアンズ

日々憤りを感じるニュースは星の数ほどありますが、

少し前に話題になった『地毛証明書』は呆れましたね。

 

平成になって30年経とうとしているのに、

こんなこと未だに言ってる人って、

80年代からやって来たタイムトラベラー?

何?黒髪直毛の人以外は日本人じゃ無いとか?

・・・日本は「おもてなし」の国なのだそうです。

 

時代は単純に前進するものでも無いのかもしれませんが、

30年前のあの頃と今じゃ全く違いますよ。

みんな必死にタバコ辞めようとしてるし、

仕事は普通に週休二日だし、

18になったらすぐ免許取って車買う若者も少ないだろうし、

20代で結婚する人がいたらヒクほど驚かれるだろうし(笑)

 

宗教や国籍、人種はもちろんのこと、

発達障害、トランスジェンダーなどなど、

知る機会はあの頃に比べて格段に増えているはずなのにね。

 

自分が差別に対して清廉潔白だとは申しませんが、

どちらかというと僕は昔から異形なもの、

「ストレンジャー」「エイリアン」「変人」に憧れています(笑)

心の奥底で『普通が一番』とか思いながらも、

尖った人々に惹かれ、懐かしさよりも斬新さを好みます。

 

極論に聞こえるかもしれませんが、

自分以外はみんなエイリアンですよ。

だって日本人なら全員と分かり合える?

同じ地域出身者なら全員と友達になれる?

血縁者なら意見が対立することなんてない?

そんなことないでしょ。

 

最近気付いたのですが、他人を厳しく責める人は、

自分がいかに優れてるかを認めて褒めてもらいたいだけなのね。

僕も我が人生を振り返り、猛烈に反省いたしました(笑)

 

 

 

 


| 00:46 | MUSIC | comments(0) | - |
 ローカライズ

先日"ARMS Direct"にてNintendo Switch用ゲーム、

「ARMS」の最新情報が公開されましたが、

最近の僕の楽しみは、このプレゼンそのものより、

YouTubeで外国人のリアクションを見ること。

Nintendoは今回も北米のオタクたちのハートを鷲掴み!

いや〜面白かった!

 

「Hoops」「V-Ball」

「KID COBRA」「TWINTELLE」

「継続的な無料アップデート」

「先行オンライン体験会」

次々に発表されるゲーム内容にみな狂喜乱舞!

個人的には「音楽が良い!」と、

ほぼ全員が褒めていたことが嬉しかった!

 

ただ今回気になったのは、

何人かのオタクたちが何度も「ワイフウ」と言っていたこと。

何だ?「わいふう」て。「まいわいふう」て。

 

"waifu"・・・調べて見たら「嫁」のことだと。

もしかして有名ですかこれ?

僕は知らなかったから驚きました。

"wife"でも"YOME"でもなくて"waifu"(笑)

元々は「あずまんが大王」の先生の奥さんの話から来ているとか。

・・・・マジか。あずまきよひこスゲー!!

 

今までのARMSのプレゼンを見て来たオタクたちは、

みな「MIN MIN」を"My waifu"と言っていたのですが、

今回発表された「TWINTELLE」に「どハマり」した模様。

特にこの二人(笑)↓*ボリュームに注意!

 

今YouTubeで"TWINTELLE"と検索すると、

北米で「考察TWINTELLE」みたいな動画が沢山上がってます。

「俺の新しい嫁、ツインテーラについて…」とか(笑)

やっぱ米国人は大きなお尻の女性が好きなんだね。

 

いや、君たちはまだ浅い。

仙人の嫁「メカニッカちゃん」の可憐さに比べたら、

ミンミンもツインテーラもまだまだなのだよ。

 

冗談はさておき。

このARMSのキャラクターデザインがとても良いです。

海外の方々は「X-MENみたいだ」と言っていたけれど、

僕はタツノコプロっぽいなと思いました。

 

元々『マッハGoGoGo』はアメコミ意識してて、

北米で『Speed Racer』という名で大ヒット。

映画も作ってたな。見てないけど。

そーいえばタランティーノがTシャツ着てたの見て驚いたな。

あれだ。waifuと同じだこれ。

米→日→米みたいな流れだ。

 

仕事で少し輸出入に関わっているので感じるんだけど、

日本とアメリカほど仲の良い国って、

他にあまり無いんじゃないかと・・。

EMSなんてインボイスもいらないんだよ?

どんだけ信用されてんだよ。

 

そうそう、あともう一つ。

"ARMS Direct"に続けて『スプラトゥーン2』の映像も流れたのですが、

「えっ、知らない?!」

「マジで?!」

というホタルのセリフが英文で、

"You've never heard of me?"

"For eel?"となっていたのです。

 

"For real?"を"For eel?"に・・って、凄くないコレ?!

めちゃくちゃ任天堂っぽいローカライズです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 00:36 | PLAY | comments(0) | - |
 LA LA LAND

みなさま"LA LA LAND"ご覧いただけましたでしょうか。

『この世界の片隅に』と『ラ・ラ・ランド』は、

絶対に映画館で見なければいけない映画ですので、

必ず見てください!必ず!

 

昨今はSNSの普及によって、

公開・発売前のネタバレが問題になっております。

宣伝・広告の方法は今まで以上に注意が必要になった気がします。

しかし、内容や見どころを多少披露しなければ、

宣伝できないというジレンマ。

僕のような「おしゃべり人間」は今後、

十分気をつけなければいけませんな。

 

だから・・・今回も映画の内容は全く語らないヨ!

『この世界の片隅に』と『ラ・ラ・ランド』は、

映画館で見ないと絶対に損するよ!

素晴らしいサントラも聴いてくださいYO!

 

てな訳で明日は待ちに待った「Nintendo Switch」、

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の発売日です!

2ヶ月前からワクワクしてたら、あっという間に発売日だ!

阿呆みたいにamiiboも纏めて買っちゃったんだよね。

 

発売を待ちきれない私は毎日YouTubeで、

1月13日に日本でに行われた「Nintendo Switch プレゼンテーション」の、

海外リアクション動画を見ておりました。

プレゼンは僕もリアルタイムで見ていたのですが、

地球の裏側でこんなことになっているとは…。

 

アメリカでは深夜から早朝にかけて、

ヨーロッパは、ほぼド深夜だったにもかかわらず、

世界中のgeek&nerd達が奇声を上げていたとは、

全く予想もしておりませんでした。

日本の会場は全く盛り上がってなかったからね。

てか会場は超シラケてましたよ(笑)

 

多分、あのプレゼン全てが日本向けではなかったのです、

任天堂は世界を見て知っていたのです。

 

プレゼンテーションの最後にAppleをパクって"One More Thing"と紹介され、

世界中のゲームファンが叫び、震え、泣いた、ゼルダの最新トレーラー。

これこそ世界のトップを狙おうとしている企業の戦略だったのです。

やっぱすげーよ任天堂。

 

僕はゼルダのリアクション動画を世界一見た男だと思います。

その証拠に米語スラングを沢山覚えました(笑)

"Goose bumps"を"Chill bumps"と言ったりするのとか。

「とりはだ」と「さぶいぼ」みたいな感じ。

 

海外のユーチューバーで流行ってんだね「リアクション動画」って。

何故かみんな同じような椅子に座ってんのな。

中にはギャーギャ騒いで親父に怒鳴られてる奴とか、

女の子2人で騒いで「ソーリーグラマー」なんて謝ってたり、

外でニワトリとか犬とかが騒いでるのとか、

あぁ…やっぱ世界は広いなーって(笑)

 

よく日本映画の宣伝なんかで試写会のお客さん写して、

やれ「泣ける」だの「○○サイコー!」みたいなヤラセCMあるじゃん。

あれ最低だよねー。それに比べて欧米人のリアクション最高。

こっちまで嬉しくなるし刺激される。

迷ってたけど、これ見てスイッチ買うことにしたもんね(笑)

新しい広告のお手本になると思う。

 

 

 

 

 

結局、何が言いたかったかというと、

日本での『ラ・ラ・ランド』の宣伝は酷かったね…ってことです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 00:44 | MOVIE | comments(0) | - |
 雨月物語

2016年を総括して語りたいと思っていましたが、

最後の最後まで色々と気の抜けない1年で、

とうとう大晦日になってしまいました。

 

振り返ると今年は僕にとって誠に盛り沢山な1年でした。

  • 電子ピアノ購入
  • 国立新美術館での「大原美術館コレクション」
  • 映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』
  • TVドラマ『重版出来!』
  • 「TOKYO M.A.P.S」
  • 27インチiMac購入
  • Joan Osborneライブ
  • 引越
  • 大型テレビ購入
  • TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』
  • TVアニメ『3月のライオン』
  • ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞
  • そして映画『この世界の片隅に』

blogがあると振り返りやすいとはいえ、

僕には珍しく書ききれないほど様々な出来事が起き、

なるべく買わないと誓ったCDも結構買っちゃいました。

 

Twitterで『重版出来!』の野木さんのフォローをしていたため、

第一話から見ていた『逃げるは恥だが役に立つ』が、

こんなに話題になるとは…。

 

『逃げ恥』については、

また機会があったら語りたいと思っていますが、

このblogの嵐の映画『黄色い涙』話の中で、

SAKEROCKの話をしてから9年。

浜野謙太も星野源も今や大ブレーク!

僕から細野さんやガッキーを奪った星野源の好感度がこれ以上、

上がらないことを祈るのみです(笑)

 

ディランのノーベル賞受賞については、

めんどくさい話だからあまりしたくなかったのですが、

簡単に一言だけ言わせていただきます。

ディランを『風に吹かれて』で全てを語ろうとするのは、

めちゃくちゃ無理があるでしょ。

日本は毎回オリンピック並みに大騒ぎするけど、

そんなにすごいの?ノーベル賞って(笑)

 

TVアニメ「3月のライオン」については、

多分…来年語ります。

 

そして盛り沢山の一年の最後の最後に『この世界の片隅に』

 

先日、母と弟を強引に連れ出し3回目を見て参りましたが、

年が明けて早々にまた見に行きたいと思っております。

いやしかし…僕の周りで見た人が少ない!

これだけ僕が大騒ぎしているのに、

…大騒ぎするからか?(笑)

 

そんなこんなで12月は『この世界の片隅に』一色。

現在募集中のクラウドファンディングに参加し、

原作本や映画パンフ、サントラはもちろんのこと、

映画公式ガイドブックや公式アートブック、

2017年カレンダーまで買っちゃいました。

いやもうホントみなさん是非今、映画館で見てください。

片淵監督に完全版を作らせてあげた〜い!

 

今まで参考程度にしか見ていなかった「映画.COM」

『この世界の片隅に』レビューに、

極端に評価が低いものを見つけたため、

慌てて会員登録!即座に星5評価!(笑)

 

酷いのは『この世界の片隅に』を低評価した人が、

他には何の映画も評価していないってこと。

何?嫌がらせ?意味不明なんですけど?(笑)

ということで、僕はそれではいかんということで、

映画をチエック&星付けし始めました。

 

星付けにこのblogが大変役に立ちましたが、

逆にここで話題にしなかった映画が問題です。

例えば「俺たちに明日はない」とか「スティング」とか、

うっかり忘れちゃってる名作の数々。

(今この2つに「レインマン」を加えて星付けしてきました)

昨日は片渕監督の映画「つぐない」の話をしているのを聞いて、

「あぁ『つぐない』も良かったなぁ…」と星付け。

僕の場合は星4〜5しかつけないので、

レビュー/評価にはなっておりませんが。

 

それよりもプロフィールに記載する『生涯ベスト5』

これには困った。5作品かよ!って。せめて10でしょ。

1個は『この世界の片隅に』がマストなわけですから、

あと4つしか残ってない。マジか〜ぁ!

 

しかし、これは必ず!と思った作品、

それが溝口健二監督作品『雨月物語』です。

ここでblogタイトルの作品がやっと出てきましたね(笑)

 

映画.COMで作品や監督をチェックすると、

関連した記事があると教えてくれる機能があり、

今年10月に4Kデジタル復元版の『雨月物語』が、

東京国際映画祭でお披露目されたニュースを知りました。

なんとフィルムはマーティン・スコセッシが所有していたのだとか、

(あの人どんだけ映画マニアなんだ…)

上映会のトークショーでは大友啓史監督が語ったとか。

めちゃくちゃ嬉しいニュースで僕も早く見て見たい!

映画館でやってくれないかなぁ…。

 

来年は早々にスコセッシ監督の「沈黙 サイレンス」と、

『セッション』のデイミアン・チャゼル監督作品、

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』が公開されます。

いやーぁ楽しみ!いやほんと楽しみ!映画最高!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 07:12 | MOVIE | comments(0) | - |
 この世界の片隅に

先月、Twitterで「この世界の片隅に」という、

アニメーション映画が公開されていることを知りました。

自分で多少避けていたというのもありますが、

物語の舞台が広島の呉であること以外、

映画館で映画を見るまで他の人の感想やトレーラーすら見ず、

前知識はほぼゼロで観れたことは、とても良かったと思います。

 

僕の父親は戦時中に海軍に志願し、予科練に行き、

最後は回天に志願した人間です。

父の一番上の兄は戦死しておりますが、

戦艦大和にも乗っていたと聞いています。

そのため、僕は前々から「呉」がどんな街だったのか、

それなりに知っておりましたので、

この映画に大変興味を持ちました。

 

さて、この映画が間違って伝わってはいけませんし、

まだ観ていない人が、いらぬ先入観を持ってもいけませんので、

ここからは、この映画の持つ沢山の魅力の中から、

なるべく迷惑がかからない程度で、

僕が感じた素晴らしい部分を語りたいと思います。

 

原作はこうの史代さんの同名漫画「この世界の片隅に」

監督はアノ怪物「宮崎駿」に、

唯一口喧嘩で負けないと呼ばれた男(笑)片渕須直監督です。

NHKの「花は咲く」アニメPV製作紹介番組で、

このお二人のタッグに出会っていたことに、

後になって気づきました。

 

今年話題になった邦画はいくつもありますが、

この映画を見る前、僕は邦画の気になる点をTwitterでつぶやきました。

「モブが酷い。殆どの日本映画に登場する群衆の描き方は、いつも酷い」と。

なぜ群衆の描きかたに拘るべきなのか。

それは観衆にリアリティーを感じさせるためです。

 

昨今「事実に基づいた物語です」という、

映画の宣伝文句を多々目にしますが、

あれを見るたびに僕は呆れます。

物語はというものは殆どが架空の話であり、

かつ事実に基づいた話でもあるからです。

 

情報社会の現代、映画や音楽や物語を見聞きした人々が、

現実味を持って受け入れられるか否かは、

創る側がどんな風にリアリティーに拘るかにかかっています。

 

普通なら動かない絵を何枚も描いて動かしたり、

ありもしない怪物や事件に現実味を持たせるには、

とても大変な技術や労力が要求されることは知っています。

しかし、受け取る側が「ただの作り話だ」と感じた瞬間に、

一瞬にして作品は死んでしまうのではないでしょうか。

全く勿体無い話です。

 

「この世界の片隅に」を創った方々も、

僕と同じ戦争を知らない戦後生まれの人達ですが、

この映画の持つリアリティーには、

筆舌に尽くしがたい力強さがあります。

所謂「モブ」と呼ばれる人々にも目を向けて描かれたことが、

この映画の素晴らしさのひとつであることは間違いありません。

 

冒頭に流れるコトリンゴさんの歌う「悲しくてやりきれない」

僕ら昭和世代とは違い、この元曲を知らない世代の人は、

いきなりこの曲で涙腺が緩むんだそうな。

僕はこの映画を見て涙は出ませんでしたが、

猛烈に感動し、見終わった映画館で、

万感の拍手を送りたい気持ちに満ち溢れました。

 

余談ですが、

最初に言った通り僕は予備知識なしで見に行ったため、

Twitterで「未来に残り続ける日本映画の名作です」とか、
「僕が今まで見たアニメ映画の中でも、

 群を抜いて堂々の第1位です」とか呟いちゃったんですが、

もっと前から沢山の人たちが同じようなこと言ってたことを後から知り、

今、結構恥ずかしいです。

すごい映画見つけたぁ!みたいで。あほ。

 

くどいようですが、

今回は映画のオフィシャルサイトにもリンクしませんし、

トレーラーや主題歌も貼り付けません。

先入観は持たずに見てください。

 

いや、なんでもいいから絶対に見なくてはいけない映画です。

 

 

 

 


| 14:20 | MOVIE | comments(0) | - |
 While My Guitar Gently Weeps

ぼんやりしているうちに今年も残り約1ヶ月。

2016年はどんな年だったかと言われれば、

大物ミュージシャンが数多く逝った年ではないでしょうか。

ということは、僕はとても幸運な時代を生きたとも思えます。

 

先日WOWOWで見た『第31回ロックンロール・ホール・オブ・フェイム』では、

今年逝った3人のミュージシャンのトリビュートが行われました。

 

デヴィッド・ボウイ:"Fame" デヴィッド・バーン、 キンブラ & ザ・ルーツ

 

グレン・フライ:"New Kid in Town" シェリル・クロウ with グレイス・ポッター

 

プリンス:"While My Guitar Gently Weeps"

プリンス with トム・ペティ、 ジェフ・リン & ダーニ・ハリスン

(2004年 ロックンロール・ホール・オブ・フェイムビデオ映像)

 

プリンスだけオリジナル曲じゃないので、

「おいおい…」とも感じましたが、

この映像の持つ不思議な物悲しさに、

とても感慨深いものがありました。

 

彼ら以外にもジョージ・マーティン、モーリス・ホワイト、

ナタリー・コール、キース・エマーソン、P・F・スローン、

アラン・トゥーサン、冨田勲、レナード・コーエン、

そして、レオン・ラッセル。

全員の音楽に思い出があります。

 

小学校6年生の時に僕が初めて買ったシングルレコード

カーペンターズの『プリーズ・ミスター・ポストマン』

B面に収められていたのがレオン・ラッセルの、

『マスカレード』のカバーでした。

 

『ヘルプ』の時は『アイム・ダウン』

『キャント・バイ・ミー・ラヴ』の時は『ユー・キャント・ドゥ・ザット』

『涙の乗車券』は『イエス・イット・イズ』などなど、

『マスカレード』は、シングルを買うたびに、

A面よりもB面の曲が好きになる僕が最初に出会ったB面曲です。

(現在「B面」という言葉は死語となってしまいましたが…)

 

レオン・ラッセルというと、

カーペンターズが好んでカバーしていたというのもあるのですが、

やはり印象深かったのはジョージのライブ映画、

「バングラディシュのコンサート」でしょうか。

これも小6から中1までの頃に見ました。

DVD化された時に知ったエピソードで、

ボブ・ディランが「ハード・レイン」を夜の部で、

なんの前触れもなく3拍子で演奏したことに、

リンゴ・スターとレオン・ラッセルが超焦ったエピソードには笑いました。

 

子供の頃に僕が目をキラキラさせながら見ていた、

憧れのミュージシャン達は、

絶対に手の届かない宇宙の彼方に輝く、

まさにスターでした。

しかし、自分がこれだけ年を重ねると、

一人一人をひとりの人間として見つめ直すことができます。

 

先日テレビにユーミンが出ていたのでぼんやり見ていたら、

彼女のこのような言葉が紹介されておりました。

 

『成功』とは虹のようなもの

遠くから見ると とても美しいけれど

近くまで辿り着くと

そこには ただ雨が降っているだけ

 

人生2番目か3番目に買ったシングル『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ 』のB面は、

『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』でした。

ジョージ・ハリスンもカレン・カーペンターも、

デヴィッド・ボウイもプリンスもレオン・ラッセルも成功とは真逆の、

たくさんの苦しみを抱え 生き抜いたのだと思います。

みなさま大変お疲れ様でした。

そして僕に 素晴らしい音楽をいっぱい ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 07:33 | MUSIC | comments(0) | - |
 Tangled up in Blue

前回の投稿で「ピーター・バラカン氏の本を題材に語りたい」と、

予告していた本『ロックの英詞を読む──世界を変える歌』。

僕がこの本を題材にして語りたかったことの一つは、

Stevie Wonderの"Love's In Need Of Love Today"の、

オススメのカバー収録アルバムとして、

Joan Osorneの"How Sweet It Is"を取り上げていたところでした。

 

このブログを始めて2回目の投稿から何度も話題にした、

僕の大好きなJoan Osorne。

 

先日の土曜日なんとなくTwitterを眺めていたら、

Joanが日本科学未来館の写真をアップしており、

あまりの不自然さに「もしや!?」と検索してみると…、

来日してたんですね。それもその日がライブ初日!

お昼になるかならないかだったのですが、

慌ててチケットを予約、

(実際はクレジットカード決済だったから苦労しました)

アメリカに行かなきゃ絶対に見られないだろうと思っていた、

Joan Osorneの歌が生で聴けるなんて!

 

あまりの興奮と都会に来た緊張でとち狂い、

ほとんどやったこともない自撮りに挑戦(笑)

自撮り

後で気づいたのですが、なんかうまく撮れないと思ったら、

「スクエア」にしてたから自分の顔が全部入らなかったのな。

 

ライブは東京丸の内にある「COTTON CLUB」にて、

キーボーディストのKeith Cottonという方と、

アコースティックディオで行われました。

COTTON CLUBでKeith Cottonって…、

偶然なんでしょうけど。

 

自由席だったにもかかわらず、

ど真ん中の前から2番目の席に通され、

手が届くほどの目の前でJoanが歌ってくれるという、

夢にも思わなかった最高の経験。

Bob Dylanを3曲、プリンスの”Little Red Corvette"、

Mavis Staplesに影響されて作った新曲など、

アコースティックディオということを全く感じないほど、

深みと壮大さを備えた、

想像以上期待以上の素晴らしいライブでした。

 

また、Keith Cottonという方の伴奏が素晴らしいこと!

ホント何者なんですか?

(だってネットに全く情報がないんだもの)

 

意外かつ嬉しかったのは、

次の曲はガーシュウィンに影響を受けて作ったとか、

ボブ・ディランのファンが日本に大勢いることは知っているとか、

MCも普通にしていたことでした。

全てが理解できるほどの英会話能力は持ち合わせていませんが、

せっかく日本に来てもらったのでお話も聞きたいですからね。

 

いやほんとまだ信じられない。

あの「これぞアメリカンミュージック」というJoanが、

僕の目の前で歌っていたなんて…。

 

joan

 

まぁ…ちゃっかり一緒に写真撮ってもらったり、

CD買ってサインしてもらったりしてるんですけど。

恥ずかしくて握手はしなかった。俺バカ。

ああ…でもあれだな。いくら慌てていたとはいえ、

何が起きるかわからないから、

髪をとかしてから出かけたほうがいいな(笑)

 

relish

 

今更ですが、この人ほど様々なディランの名曲を

新たな解釈でカバーしている人を僕は知りません。

1stに収録されたDylanの"Man in a Long black Coat"

2ndの"Make You Feel My Love"

Jackson Brownと歌った"My Back Pages"

Dylan本人と共演した"Chimes of Freedom"

いつ聴いても何度聴いても心に染みます。

 

 

また、彼女のおかげで僕は沢山の名曲を知ることができました。

"What Becomes of the Brokenhearted"

"At Last" "Do I Ever Cross Your Mind"

"Why Can't We Live Together"

"Nobody's Fault But Mine" "Ain't No Sunshine"

いつもの通り挙げればキリがありません。

 

 

そして、以前から知っていた曲であっても、

彼女が歌うと、とても新鮮で深みを増して感じられます。

 

 

僕は足繁くライブに足を運ぶような人間ではありませんが、

中学の時に初めて見た武道館のBob Dylanから、

先日のJoan Osborneまで、

素晴らしい音楽に生で触れたことは、

一生の宝物になることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


| 00:43 | MUSIC | comments(0) | - |
 AMY

稀代の歌姫Amy Winehouseの、

短い生涯を綴ったドキュメンタリー映画、

AMY エイミー」を観て参りました。

生前の彼女の歌声に打ちのめされていた僕は、

2007年に日本版Rolling Stoneでインタビューを読み、

破滅的な彼女の未来を予感していたような気がします。

 

彼女に宿った才能という化け物に翻弄される姿、

純粋で弱く傷つきやすい少女だった生身のエイミーの姿、

そして、彼女を最後まで愛しく想い続けた友人たち。

美しくも悲しいドキュメンタリー映画でした。

 

映画の中盤あたりから、

彼女の友人の一人であるかのような錯覚に陥り、

どうしたらこの娘を救えるのか悩み苦しみ、

最後はわかっているはずなのに涙が溢れます。

 

特にグラミーを受賞した瞬間の彼女の顔は、

大御所のような歌声のそれとは正反対の少女のようで、

僕の心を大きく揺さぶりました。

 

少し前の話になりますが、

僕は「花束を君に」を聴く度、

感動で泣きそうになります(笑)

 

映画「AMY エイミー」と同様、

愛する家族や友人を想う気持ちを描いた、

優しさと悲しみに溢れた素晴らしい歌だと思います。

 

真面目に語ってきて突然こんなこと言うのも申し訳ありませんが、

先ごろ突然引退表明をし、このブログでも何回か話題にしたモス・デフが、

映画「AMY エイミー」にデビュー当時からの友人ということで出演していたのですが、

いつの間にかヤシーン・ベイ(Yasiin Bey)という名前へと改名したそうな。

覚えにくい名前に変えるのやめちくりっ!と思いました。

 

 

次回は、この映画の字幕監修をしていた、

ピーター・バラカン氏の本を題材に語りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 


| 02:51 | MUSIC | comments(0) | - |
 Color Purple

5月の頭に27インチiMacに買い換えたのは良いのですが、

あまりにも画面が大き過ぎて、すぐに目が辛くなるため、

ここの更新も難しくなってしまいました。

しかし、今日は仕事で使っているPCメガネを使って、

久々に更新します。…語りたいことありすぎて困る。

 

まずは先日行われた今年のトニー賞。

下馬評の「ハミルトン」が独占するとの情報に、

あまり期待しておりませんでしたが、

蓋を開けてみたらビックリ!感動の嵐!

フロリダでの乱射事件のすぐ後に開催された授賞式は、

マイノリティーのトニー賞との名の下に、

アメリカが抱える光と闇を映し出した、

とても素晴らしいショーでした。

 

その中でも一番は、あの「Color Purple」。

初演時には主演女優賞しか獲れませんでしたが、

リバイバル版では演出を極めてシンプルにして、

見事!ミュージカル・リバイバル作品賞グランプリに輝きました。

トニー賞でのパフォーマンスも感涙モノでしたが、

YouTubeにアップされていた、こちら↓が素晴らしかった。

 

残しておきたい話がいっぱいあるのでサクサクいきます。

 


 

ツイッターでは盛り上がっていたテレビドラマ「重版出来!」

僕も何故か予感がして初回から録画しておりましたが、

ここ最近見たテレビドラマの中では最高で、

放映が待ち遠しい日々を過ごしておりました。

中でもヤスケンさん演じる安井さんのエピソード、

第6話はマジで神回で、数回録画を見返しました。

ヤスケンさん…惚れ直しましたよ(笑)

 

第7話のムロツヨシ演じる沼田さんの話も、

良かったですよね?…って誰に聞いてんだろ。

第7話。私も含め世のほとんどは沼田であり、手の届かない天才を眩しく苦しく見つめるしかない。沼田を敗北者だとは思わない。人生の選択の一つに過ぎない。ラストの沼田の「ずっといるよ」はムロさんのアドリブなんだけど柔らかさに泣いた。ファミレスの心とアユも好き。

このドラマの脚本家、野木亜紀子さんのTwitterの投稿です。

馬鹿なネットニュースに揶揄されたりもしたけれど、

近年これだけ沢山の人々が感動したドラマを僕は知りません。

 


 

テレビドラマといえば、

WOWOWで製作・放映された連続ドラマ、

「予告犯 -THE PAIN-」も最高に面白かった。

 

このドラマも非常に良くできた脚本で、

最終話の予想を裏切る展開に脱帽!

映画オタクの私のような人間は、

途中で大体オチがわかることが多いのですが、

このドラマにはやられました!

 

是非、地上波でやって、

皆を驚かせて欲しいです。

 


 

数年前の映画ですがリチャード・カーティス監督作品、

「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」について(笑)

 

ネタバレしちゃうけれども、

主人公は21歳の誕生日に父親(イカちゃんビル・ナイ)から、

先祖代々タイムトラベルができることを知らされます。

 

念じるだけで過去に戻れるけど未来には行けない。

過去に戻るとしたら、いつに戻るのか?

この映画で成長した主人公が悟る、

タイムトラベルの上手な使い方がとても素敵でした。

 


 

スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」の監督、

J・J・エイブラムスがTEDで「謎の箱」と題して、

映画について、こんなことを言っておりました。

(引用すると長くなるので要約します)

ジョーズのような映画で人々が期待し記憶に残るのは、

ビキニの女性がサメに食べられてしまうシーンだが、

箱の中身は、ロイ・シャイダー演じる一人の男の物語であり、

世界の中で自分の居場所を求め、男らしくあろうとし、

家族とともに新しい町でどうやっていこうかという話だと。

それはなぜか?それは自分の内面を見て、

中に何があるのかを見るから。

究極的には謎の箱というのは、

私たちみんなだからなのだと。

 

余談ですが、フォースの覚醒は映画館で見たせいか、

とても面白かったです。

スタートレックの映画を最初に監督した時から、

スターウォーズマニアを公言していた彼。

酷評する人も多かったようですが、

フィルム撮影にこだわったり、

SFXを最小限に止めたり、

主人公が女性と黒人だったりするところも、

非常にうまくいっていると思いました。

 

主人公の名前が「レイ」って…日本のアニメかよ!

レイの登場シーンほぼナウシカ(笑)

 


 

女性に聞いた嫌なデート1位は「映画館」なのだそう。

特に役者や監督、ストーリーについて、

映画を見た後、あれこれ感想を言うのが嫌だそうで。

いろいろ謎が解けましたね(笑)

高校生の頃、ニコラス・ローグの映画とかを見に行った、

苦い思い出が蘇りました(笑)

 


 

かなり時期は過ぎてしまいましたが、

日本人は何故「桜」大好きで、

時期になるとやたらと桜ソングができるのかについて、

僕は「日本人は桜以外の花を知らないから」だと思ってましたが、

最近の曲のタイトルに一番使われている花は、

「ひまわり」であることをテレビのバラエチィ番組で知りました。

 

まぁそんな僕も好きな音楽や映画は、

とても有名なものが多いことに、

ブログをやるようになって気付きました。

例えばビートルズとかチャップリンとか黒澤とか。

でも、沢山のモノを知ることによって、

その良さに改めて気づかされることもあります。

 

世の中には「知らなくて良いこと」というのはあるわけで、

昨今のネット社会では特に、上手く立ち回らないと、

心がすり減ってしまうことにもなりかねません。

しかし、人には好奇心という本能が備わっていますし、

また、様々なことを知っていないと、

つまらないことで命を落とす可能性もあります。

 

「知らなければいけないこと」と「知る必要がない情報」

この二つのバランスをうまく保って、

様々なことに好奇心を持ち続けて生きていけたら最高です。
どこかのネットニュースのように、

数字で物事を知った風に語るのは、

ものを全く知らない人間のやることですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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